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膝のしくみや動きについて

膝の構造

膝の構造
ひざの構造

ひざを構成しているのは、

  • 太ももの大腿骨
  • 足のすねの脛骨
  • 脛骨を支えるひ骨
  • お皿(膝蓋骨)
  • ひざを曲伸する筋肉
  • 半月板は大腿骨と脛骨の間でクッションの役割
  • じん帯がひざが前後、左右にずれるのを防ぐ

どこか一ヶ所でも不調になると、負担の大きいひざは悲鳴をあげてしまいます。

膝の動きやしくみ

膝の曲げ運動(屈曲運動)

膝の屈曲運動1
膝の屈曲運動2
膝の屈伸運動

膝を曲げるという動きには、想像以上に、実は複雑なしくみで…

膝の関節は、回転軸(写真の赤い点部分)を移動させながら回転。

始めは、ちょうつがいのように回転し、その後は少しずつ骨がずれてすべりながら(回転軸をかえながら)回転していきます。

この回転軸を移動させることにより、膝が脱臼しないで曲げることができるんです。

しかも、膝を曲げた状態で、脛骨をねじることができる。
本当に、複雑で、デリケートな動きですよね。

膝蓋骨

膝蓋骨(お皿)は、蓋のように覆ってガードするだけでなく、膝に力が入りやすくするという役目があるんですよ。

具体的には、膝蓋骨は膝を伸ばす時に重要な働きをしています。

膝蓋骨の動き
膝蓋骨の動き

膝蓋骨は膝を伸ばす時、膝に力が入りやすくするという重要な働きをしています。

足を伸ばす時、大腿四頭筋(前太ももの筋肉)が収縮して、脛骨をひっぱって、足をまっすぐにします。

この時、膝蓋骨は大腿四頭筋が脛骨を動かす際の、テコの役割をします。

つまり、大腿四頭筋が脛骨を引っ張る作業のサポートするんです。

膝蓋骨がなければ、脛骨を引っ張るために、大腿四頭筋は、30%多く余分な力がいるといわれています。

膝蓋骨の前面は凸型にふくらみ、後面(関節面)は軟骨におおわれている。

この軟骨部分が、すり減ったり、ダメージを受けると、膝の曲げ伸ばし運動に伴う、膝蓋骨のなめらかな滑り運動に支障をきたすことに…。

だから、膝蓋骨の位置やスムーズな動きは重要。
参考;膝蓋軟骨軟化症

◎◎◎◎◎

足を曲げてる時と、伸ばしている時とお皿を触ってみてください。
位置が違うでしょ。
人知れず、お皿も活躍してるんですよ。

半月板

ひざの内部の構造
ひざの内部の構造

ひざにかかる衝撃が、1か所に集中してしまわないように。
クッションとなって、和らげたり、膝を曲げる時、関節が動きやすいように滑りをよくする重要な働きをしている。

ジャンプをしたり、ひざをひねった時に半月板に大きな衝撃が加わると、軟骨に亀裂が入ったり、切れて関節にはさまってしまうことも。(半月板損傷

半月板が損傷すると、膝の痛みや違和感、ひざくずれ(ひざの力が抜けてカクンとなる)などの症状に。

半月板の断片が残って、可動域の減少や痛みの原因になった場合、「関節ねずみ」と呼ばれます。

じん帯

ひざの内部の構造
ひざの内部の構造

じん帯は、膝の動きを安定させる大切な役割をしているんです。

じん帯は4本。

前後に2つある、十字じん帯は、前後のズレを防ぐ役割を。
ひざの外側と内側にある側副じん帯は、横方向の安定性を守る役割を。

  • 前十字靭帯
    大腿骨に対して、脛骨が前方にずれたり、ねじれたりしないようにする働きがあります。
  • 後十字靭帯
    大腿骨に対して、脛骨が後ろにずれないようにする働きがあります。
  • 側副靭帯
    膝の関節の横方向の安定を担いながら、半月板も固定して、膝の動きをコントロールしています。

スポーツなどで障害を起こしやすいのは、前十字靭帯と(内側)側副じん帯。
これらの靭帯の弛みは、膝を不安定にさせる。

歩く時、痛みが出たり、ガクガクすることも。

参考;側副じん帯損傷十字じん帯損傷

筋肉

デリケートかつ、複雑な動きを行うひざを支える筋肉。
筋肉が衰えたりすると、ひざの支えが不安定になります。

  1. 大腿四頭筋
    (前太ももの筋肉)
  2. 大腿筋膜張筋
    (太もも側面の筋肉)
  3. 大腿二頭筋
    (太もも裏の筋肉)
  4. ひふく筋、ヒラメ筋
    (ふくらはぎの筋肉)

筋肉が過緊張している場合はストレッチを!

ひざ周りの筋肉
ひざ周りの筋肉

膝を動きを助け、保護しているのは、じん帯と筋肉。
だから、この部分に不具合がおこると、影響が大きいんです。

スポーツで痛めることが多いので、ケガに気を付けて、ガンバッてくださいね。

ひざにかかる負担

膝にかかる負担

元気な時には気づかないものですが、
特に、階段を降りるという動作は、より複雑な動きが要求されつつ、ひざへの負荷が大きい。
階段の下りが特にしんどいのは、ある意味当然なんですよ。

追伸

膝を曲げずに動いてみてください。
ぎこちなく、ちょっとした動作もロボットみたいじゃありませんか?

歩く、立ったり座ったりといろんな動作がスムーズに行うのに、膝の役割が大きい証拠なんですよ。

クッションの役目をする半月板。
この半月板が損傷すると、動きがスムーズにできなかったり、衝撃を受け止められなかったり。

骨と骨をつないでいる靭帯。
骨と骨を固定するとともに、補強の役目も。

激しい動きをしても脱臼しないのは、靭帯のおかげ。
靭帯がなければ、膝は不安定で、歩くことも困難に。

ひざの複雑な動きは、デリケートな構造が可能にしているんです。
だから、どこかに不具合が生じると、たちまち痛みがでてしまうのですよ。

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