いい汗をかいて健康を取り戻そう!
汗の種類
発汗は3種類。
- 温熱性発汗
暑いときに出る。
すなわち、体温調節のためにかく汗。 - 精神性発汗
精神的な興奮に伴って出るもの。
ゾーッとしたときの「冷や汗」、ドキドキして「手に汗を握る」など。 - 未覚性発汗
辛い物を食べて顔や頭にかく。
温熱性発汗
脳内には体温調節中枢があり、健康な時は、(深部の)体温を37℃近辺に保つように働いている。
なぜ、37℃あたりなのかというと…
代謝は化学反応によって行われる。
これらの化学反応には、いろいろな酵素がかかわっている。
そして、酵素がよく働く温度の幅が狭い。
だから、適温からはずれた温度では酵素が十分に働かなくなり、正常な代謝できなくなってしまう。
(代謝;生きていくために必要なエネルギーを生み出す働きのこと)
暑いときや、激しい運動をしたとき、体に熱がこもりやすい。
そんな時に、効率よく体の熱を逃がしてくれるのが汗なのだ。
体温を測る温度センサー
カラダには、温度センサーがあり、
体温が上昇すると、体温を下げるために、脳から「汗をかきなさい」との指令がでる。
温度センサーは、皮膚と脳の2か所。
- 皮膚温センサー
- 深部温センサー(脳センサー)
皮膚温センサー
外気温の急激な変化をキャッチ。
短時間のうちに大量の汗がでる。
本来、汗の成分は再吸収される。
しかし、短時間に大量の汗が出るため、汗の再吸収機能が追いつかず、「悪い汗」になりやすい。
深部温センサー(脳センサー)
体温調節の究極の目的は、脳の温度を調節すること。(脳は高熱に弱い)
だから、脳温がもっとも重要。
汗を安定的にじんわりかく。
成分も再吸収されるので「いい汗」になりやすい。
皮膚温センサーより、深部温センサーによる汗の方が理想的。
深部温センサーによる汗は、外気の温度によって反応する皮膚温センサーに比べ、ホルモンや自律神経を活発化させながら新陳代謝を促進してくれる。
しかしながら、空調完備の現代。
室内外での気温差が大きい。
結果、皮膚温センサーが反応し、悪い汗をかくことに…。
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発熱は、感染に対する生体防御反応。
細菌などに感染すると、通常よりも高い体温レベルで調整される。
体温をあげて免疫系の働きが活発に。
さらに、細菌やウイルスの増殖を抑える。
だから、発熱してすぐに解熱剤で熱をさげないほうがいいのだ。
(高熱の場合は例外)
「いい汗」と「悪い汗」
体温を下げるため、血しょうから汗をつくる。
汗は、表皮から蒸発するとき体の熱を奪う。
結果、体温が調節される。
血しょうには大切な成分が入っている。
体温調節のため、大切な血しょうから汗を作り出す。
そこで、血しょうに含まれている大事な成分を血液に戻す「再吸収機能」という働きがあります。
これで、カラダに必要な成分を体外に捨てずにすむはずなのですが…。
再吸収ができている「いい汗」と、再吸収作用が悪い「悪い汗」があります。
いい汗
- ベタつかない(サラッとしている)
- 水に近い(味がしない)
- 汗の粒が小さい(細かい)
- 必要な場面で、必要な量だけ出る
- すっきり爽快
悪い汗
- ベタベタする
- 汗くさい
- だらだら、ぼとぼと
- 疲労感がある
- 塩分が多い
冷房の効いた環境で暮らしていると、汗腺の機能が衰え、再吸収しにくくなる。
結果、濃い塩分を含むベトベトした「悪い汗」が出やすくなる。
塩分が失われると体力が落ち、夏バテしやすい。
また、汗をかく量が減り、体温調節が困難になって、熱中症にもかかりやすい。
対策としては、汗腺の機能回復が大切。
いい汗をかくためには、ふだんから汗をかく習慣を付けて、汗腺を鍛えていきましょう。
汗の効能
体温調整機能
汗をかいて、その汗が蒸発する際の気化熱にて体温を下げる。
保湿機能
汗には、皮膚の保湿にかかわる因子が含まれている。
汗腺から「いい汗」が出ると同時に、皮脂腺から「いい皮脂(保油性)」が出る。
この2つが混ざり合って「いい皮脂膜」を作る。
皮脂膜は、表皮から必要な水分が蒸発するのを防ぎ、皮膚のバリアーとなって皮膚を保護。
さらに、細菌の繁殖やウイルスなどの侵入を防ぐ。
すなわち、皮膚の水分量を保ち、潤いを与える。
お肌を保護してくれるのだ。
感染防御機能
汗に含まれる物質が、細菌などから皮膚を守る。
細菌の感染を防ぐ物質(免疫グレブリンA)を出す防御機能。
また、汗をかくのは、毛細血管が拡張して、新陳代謝が上がっているとき。
だから、いい汗をかくと免疫力や自然治癒力が上がるといわれています。
さらに、毒素(有害物質)を汗とともに出す働きもあります。
汗をかく機会が少ないと、汗腺の働きが悪くなります。
いい発汗をして、健康を取り戻そう!
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